2018-10-03

『大好き! おじさん文庫』に「感謝の気持ちの育み方」を学ぶ。おおらかに学ぶ。

昨日のブログに書いた幼年向け講座でもご一緒させてもらった、仲良しの先輩作家、深山さくらさんの新刊をご紹介します。

『大好き! おじさん文庫』
 深山さくら 文研出版

さっそくページをめくってみると…。

山形県鶴岡市の羽黒第四小学校、児童数24名のこの小さな学校には「おじさん文庫」がある。40年以上も前から、毎月毎月、ある男性がこの学校に本を買うためのお金を送ってくれているからだ。
【童話のような話が本当にあるんだなあ】←読者代表・私の声、以下同

おじさん文庫のおかげで、子どもたちは本が大好きに。名前も住所もわからないおじさんに、子どもたちは送ることはできなくても、感謝の手紙や似顔絵を書いたり、おじさんまつりを開いたり、新聞に投書をして呼びかけることも。
【子どもたち偉い。先生方も素晴らしい。こういう話好きだ】

2015年、小学校が隣の学校と統合することが決まる。それを知ったおじさんからの手紙には…。
【えっ、何が書いてあったの!?】

あとは読んでのお楽しみ。

 

おじさんが素晴らしいのはもちろんですが、私はそれを受け取った子どもたちの行動や、それを後押しする周囲の大人たちに心を打たれました。
おじさんのやさしさが子どもたちの感謝の気持ちを引き出し、さらには先生方やおうちの方々、そして山形という土地さえも、子どもたちを心から感謝のできる人間に育てていることが伝わります。
しかもその一つひとつが丁寧。

感謝ができる人は、幸せになれる。
このことは、私も日々ルコに伝えているのですが、子どもも頭では分かっていてもなかなか…。それだけに、いちばんの教育を見た思いです。

 

さらに心を打つのが、著者である深山さくらさんの表現力。物語ならまだしもノンフィクションでありながら、説明ではなく描写が際立ち、山形の豊かな空気、子どもたちの膨らんだりしぼんだりする心、そしておじさんのシンプルな意志が、おおらかな筆致で繊細に描かれています。
ノンフィクションって、美辞麗句じゃないけれど、事実に著者の気持ちがきちんと刺さっていないと、言葉が上滑りしがち。でもこの本は違う。深山さんは、やっぱりすごい。

素晴らしい本でした。ぜひ手にとってみてください。

 

そうそう、レコさんも気に入ったみたい。ずっと放しませんでした。

 

コメント2件

  • […] 間部香代さんの本を紹介するお洒落ページは、ここをクリックしてね。 […]

    • mabekayo より:

      さくらさん、ご紹介ありがとうございます☆ すでにこの本に関する取材依頼なども入っているようですね。素晴らしい本ですから多くの方に読んでもらえますように!

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