滋賀、京都、名古屋、東京。
滋賀県八日市駅にて
近江鉄道ミュージアムを堪能
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近江八幡で下車して駅前を散歩
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京都へ移動して伊東屋京都店にご挨拶
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てくてく歩いて鴨川を渡り
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小さな茶寮の横の道を行き
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2階の和室で句会に参加
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その後、実家のある名古屋に立ち寄り
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原宿に帰ってきたら気分はクリスマス
こんな日もあるよね。
ガタゴトてくてく一人旅。
滋賀県平和祈念館
学芸員さんに大変お世話になりました。
運のいいことに、月に一度の平和教養講座の開催日だったので、そちらにも参加。これは受けてよかった。講座のほかに、平和に関する映画も毎月上映されているそう。
企画展示「戦場となった南洋の島々」は体験談や手紙をもとに具体的な真実を丁寧に、分かりやすく。知りたかったことを知ることができました。
常設展示は地元の戦争中の様子をいかに身近に感じられるか、シンプルな展示のなかに工夫が満載。
1階奥では「戦傷病者の社会復帰」に関する展示、2階には滋賀県の子どもたちによる平和を願う絵がびっしりと貼られ、優秀作品に対して先日表彰式が行われたばかりだそう。
県をあげての平和への取り組みに圧倒され、この祈念館の建物ごと全国を巡回してほしいとさえ思いました。
銀之塔
まだ暑さの残る時期にあんなに美味しかったのだから、これからの季節に食べたらどんなに幸せだろう。
おすすめは、熱々のミニグラタンのあとで、グツグツのシチューが出てくるシチューとミニグラタンのセット。そもそもシチューとグラタンしかメニューがないんだけど。
蔵をつかった店内は趣があり、歌舞伎座が近いため役者さんに出前をすることも多いそう。
シチュー専門店「銀之塔」。おすすめです。
第7回「絵本テキスト創作塾」
今回は、ゲスト講師に世界文化ワンダーグループの大場弥生編集長をお招きして。
月刊で発行される保育絵本のなかの、5場面や6場面のお話の制作ポイントについてうかがいました。
読者を細やかに理解するには? 選ばれる原稿とは? などなど普段は聞けない現場のお話をたっぷりと。ランチタイムには、アラブで開催中の国際ブックフェアに参加されたお話も。質問も飛び交い、濃厚なひとときとなりました。
私の講義は「推敲」について。私が普段やっていることを、現物をお見せしながら伝授。
家族などの身近なところで、書いたテキストの感想を言ってくれる人を確保するのも、とても大切。一人ひとりに「自分にとってそれは誰なのか」を言ってもらい、その方に私から「くれぐれもよろしくお願いします」と伝えてもらうようお願いしました。その方たちは、実力向上のキーマンなのだから。
原稿の提出と講評も始まっており、いつもながら私の指摘は容赦ないし、他の作品でも生かせるよう指摘が長い。でも本当にみんな、よく考えて書いていて話がブレていないので、少しホッとしています。
山田和明さんの原画展
山田和明さんの新刊絵本『がいとうのひっこし』&カレンダーの原画展へ。
山田さんとはかれこれ長いお付き合いで、お互いの諸々の報告のあとは、絵の工程をうかがいながら原画を堪能。ギャラリーの方とも話が弾み、同じ目的でそこにいる方たちとの一期一会も楽しいもの。それにしてもサインが格好よくて見習いたい…。
原画展はピンポイントギャラリーで9日(土)まで。詳細は山田和明さんのアカウントで!
村上開新堂
1874(明治7)年創業、日本人による日本初の西洋菓子店「村上開新堂」。
有名なこのクッキーは、予約から半年以上は待つようだし、いいお値段するし、なによりイチゲンさんは買えないし(私も買えない)。
なのだけど、そろそろ食べたいなと思う頃に誰かが贈ってくれたりするから、このシンプルなピンクの缶が我が家にはいくつも。有り難いことです。
東京のお店と京都のお店は、同じ村上開新堂でも別のお店で、でも京都のお店でうかがったら、もとは親戚筋だそうです。。
石川基子さん個展
『ほしじいたけ ほしばあたけ』シリーズでお馴染みの絵本作家、石川基子さんの原画展へ。
私も絵本『はやく はやく!早口小学校』の絵を描いていただいたのでお会いできただけでも感激なのに、名古屋市在住の石川さんのご自宅が、名古屋出身の私の実家と同じ区内とわかりローカルトークが止まらない。
石川さんの息子さんと、その奥様でイラストレーターのCHIZURIさんも会場にいらして、CHIZURIさんによるグッズも販売中。そして謎に妖精のような石川ファミリー。
さらに九州在住の絵本作家・はしもとえつよさんも会場に(はしもとさんのインスタアカウントが乗っ取られたそうで本当にお気の毒。そしてまったく他人事ではない…)。
『ほしじいたけ ほしばあたけ まぼろしのいずみ』原画展は11月19日(火)まで、神保町ブックハウスカフェにて。
「普通切手のできるまで」
浅草で開催中の全国切手展「JAPEX2024」で、切手デザイナー・玉木明さんのトークイベント「普通切手のできるまで」を拝聴してきました。
この秋に発売された、新しい普通切手をデザインされた玉木さん。世界の普通切手をさぐるトークから始まって、今回の新デザインのこだわりを楽しい画像とともに紹介してくれました。面白かった!
いまならYouTubeで見逃し配信が見られるそうです(「普通切手のできるまで」で検索を)。
「全日本年賀状大賞コンクール」
ことば部門の審査員をさせていただいた「第21回 全日本年賀状大賞コンクール」の受賞作品集。
日本郵便のサイトからもご覧いただけます。
(「第21回全日本年賀状大賞」等で検索を)
版画、絵手紙、ことばの3つの部門があり、見応え十分! ぜひご覧ください。
「ひらめきブックレビュー」
情報工場エディターの倉澤順兵さんが、シャープやコクヨの発展に伊東屋が関わったエピソードを紹介してくださっています。
こちらからご覧いただけます!
伊東屋玉川店
スカッとした空間にギッシリの文房具。通路も広く、つい長居をしたくなる。
自著『銀座 伊東屋の仕事』もレジの近くに置いてくださり、店長さんにご挨拶をしたら「本、とても面白かったです」と言っていただき感動です。
リニューアル前の店舗で使用されていた大理石柄のステッカーを配布中とのこと。
玉川高島屋 南館3階です、ぜひ。
*撮影と掲載の許可をいただいています。
オーレオーレ
お料理はお任せ、というヤンチャなオーダーをしても、雰囲気を見てぴったりの一皿を出してくれる。リゾットはトマトだったから、と出てきた烏賊墨パエリアの美味しかったこと。メニューから解放されるって楽ちん。
ブックハウスカフェ方面からランチョンを越して2本目を左に曲がった右側の地下、おすすめです。
第6回「絵本テキスト創作塾」
まずは私が読み札を書いたかるたを例に、「限られた言葉でも、楽しい場面は無限につくれる」。
続いて、別資料を使って「世界観を際立たせる書き方を探る」。
表現の引き出しは、多い方がいいですものね。
後半は、事前に集めた質問コーナー。
「構成はいいが出版に至らないなと思うものは?」
「1冊出版できて、2冊目の売り込み方法は?」
「カタカナの使い方は?」
「コンクールに落ちたときの分析法は?」などなど。
この日のランチはいつもより少ないメンバーでしたが、今回もざっくばらんに創作のお喋りができる貴重な時間になりました。
断捨離のはずが
家のダイエット、普通にいえば断捨離をしています。
モノの総量を三分の二まで減らそうと意気込んでいたのに、難しいものですね。
パリで買ったペーパークラフトが出てきて、処分する前に一度つくってみる。とかやっているので全然進まないし、つくったらつくったで捨てられないではないか!
絵本テキストサロン&コンペ
というサロンを開催します。参加できるのは日本児童文芸家協会の会員(正会員・研究会員)のみですが、会員でない方にも参考までに。
ゲストに鈴木出版の波賀稔編集長をお招きして、月刊絵本のポイントを習得し、その上で絵本テキストを提出。すぐれた原稿は、2026年度のラインナップに採用されます。
何を隠そう私のデビュー作『ルコちゃんがいく』や『まーだだよ』『どんぐりないよ』なども、この月刊絵本に採用されてから単行本になり、シリーズになったり、大型絵本になったり、中国版や韓国版が出版されたり。
この月刊絵本の可能性を生かし、力のある方が絵本道を拓けるよう企画しました。コンクールと違って、優れた作品があれば数に制限なく採用されるのもポイントです。
エントリーは15日(火)0:00から、先着20名。よいサロン&コンペになるよう準備を進めています。
『デザインのひきだし53』
真っ白に見える表紙は、光の加減で文字やデザインが見える特殊印刷。攻めてる…。
特集は「オフセット印刷で特殊印刷」。丁寧な解説だけでなく、その印刷を施した実物サンプルが充実しているのと、実際にどんなものに使われているかも紹介されているので、リアルに理解できる。難しいけど楽しくて絵本に生かせないかなとか、つい考えたり。
自著の『銀座 伊東屋の仕事』も、1ページを使って独自の視点でご紹介いただき、あの『デザインのひきだし』に!と感激しています。
紅萬のドライフルーツ
1912(大正元)年創業、神戸の老舗フルーツ店です。私はいつもオンラインで。
第5回「絵本テキスト創作塾」
ミリオンセラー絵本『どうぞのいす』から学ぶ創作のポイント、そして「わんぱくだん」シリーズ誕生秘話をうかがいました。
私の講義では、絵本の文の書き方について。無駄を省くコツ、登場人物の人柄を表すコツ、心の動きを描くコツなどなど。書きすぎが無粋なのは言わずもがなですが、ここは1文要るよね、という場合も。絵本の文は難しい!
この日は、午後に第5回絵本テキストグランプリの表彰式があり(私は日本児童文芸家協会の絵本テキストグランプリ委員長なのです…)、受講生の皆さんが準備やら何やらを手伝ってくれて大感謝。
さらに嬉しかったのは、同じ日の同じ時間帯にブックハウスカフェの店舗スペースで、第2回絵本テキストグランプリ受賞者、すみもとななみさんが最新作『ほんとうは、どうしたいの?』のトークイベントとサイン会をされていたこと。
「コンクールで人生が変わった」とすみもとさん。コンクールの運営はなかなか大変なのですが、その言葉に救われた思いです。
最後になりましたが、第5回受賞者の皆様おめでとうございます。コンクールの詳細は日本児童文芸家協会のHPなどで。
サンドアート
テレビ番組、CM、大阪万博のイベント、様々なアーティストのライブ演出…。各方面で活躍する恵太さんのアトリエにお邪魔しました。
一流のパフォーマンスを目の前で! 次々と変化する砂の絵は、脆く、儚く、神の手に操られるままにドラマを描いていく。
私も挑戦させていただき、女性の横顔を描いてみたら(右がお手本、左が私)、サバサバ系お姉さんに。難しい! 恵太さんとの合作「海の世界」は、右半分が私の担当。
日本のサンドアートの草分け的存在である恵太さんは、砂を載せる台から業者さんと一緒に開発し、砂も全国から取り寄せて吟味。サンドアーティスト集団「SILT」を主宰し、活動の場を広げながら後進の育成にも尽力されています。
なんて、職業柄つい取材めいてしまうけど、これはプライベートの友だち交流。徒歩圏内のご近所交流でもあり、異業種交流でもあり。
こういうの大切ですよね。
『趣味の文具箱』と『月刊文具』で
銀座の教文館でも、引き続きオススメの棚に、そして「銀座の本」のコーナーにも。
もちろん伊東屋さんにもたくさん。
有り難いです。
真っ白なアイロン
よってテンション上がる。
スチーマーとしても使えて便利です。
ティファールの「スチーム シュプレ」。
ドラマ「ブラックペアン2」の特番
番組内で内野聖陽さんが早口言葉に挑戦するコーナーがあり、その早口言葉の作成に協力させていただきました。
ドラマの核となる術式「ダイレクトアナストモーシス」を盛り込んだ長い早口言葉をいくつか提案。
本番では、早口言葉に挑戦する内野聖陽さんが素敵でした。
私に依頼をいただいたのは、早口言葉の絵本を出しているからだそう。思いがけず楽しい経験ができて有り難いです。
番組の見逃し配信もされるそうなので、ご興味のある方はぜひ!
秋の味覚
ドラえもんの意匠
こんなん、ひとつも使えない。つくづくシールは、使う用と眺める用の2枚セットにすべきだと思う。
ドラえもんの、とりわけ「意匠としてのドラえもん」、つまりドラえもんそのものとドラえもんにまつわるもののデザインが好きで、LINEの着せ替えもドラえもん。
お気に入りグッズは、2013年に東京タワーで開催された「生誕80周年記念 藤子・F・不二雄展」のファイルと、2020年発行のドラえもんの切手(何回リピしたか分からない)。
それにしても『ドラえもん』第1巻の表紙デザインの秀逸なこと(1976年の初版とほぼ変化なし)。
ドラえもんのタイトルロゴなんて、むしろ新しいといっていいほど。いや、ドラちゃん自身は2112年生まれなのだから、未来のセンス…? つまり私たちがまだ追いついていないのか!なるほど。
千駄ヶ谷駅の将棋連盟100周年記念展示
将棋会館の最寄り駅、JR千駄ヶ谷駅で、日本将棋連盟100年周年を祝う記念展示と撮影スポットが展開されていました。
告知していたのは、駅構内のみならず駅前の信号待ちの人にも漏れなく聞こえる大音量の構内放送。実際、それを聞いて私は立ち寄ったのだから効果覿面。私が興味深く見ていたら、ほかの人もなんだなんだと見始めて、どこまでもアナログな集客よ。
将棋会館は10月に千駄ヶ谷駅前に移転とのこと。娘が小学生のころ2階の道場に通っていたので少し寂しいけれど、これまでの建物(展示によると1976年建設)の風情は、新しい建物にも残すみたいだから楽しみ。
作家の先輩と
私の大人向けの本も応援してくれ、その日に渡した『銀座 伊東屋の仕事』を翌日には読んで感想を送ってくれる。そういう人に私もなりたい。
先輩の存在は偉大ですね。
大手町の野菜ソムリエの方のお店でした。おすすめです。
第4回「絵本テキスト創作塾」
波賀編集長による、絵本づくりの11のチェックポイントには、絵本の基本がすべて詰まっていました。 ファンタジーの入口の話は少し高度だったので、後日みんなで復習です。
私のレギュラー講義は、起承転結の続き。転については前回伝えたので、今回は起と承と結について。それから場面割りのコツ、そしてプロットのポイント。
できるかな…と頭を抱える人、涙が出そうになる人、「起承転結でもたもたしない」というテキストの文字に「もたもたしています」という人…。
でもそれでいいんです。私も最初はもたもたしたし、でもそんなんじゃ駄目だと思って、どうやったらできるのかを10年かけて考えたし、今でももたもたすることも…。
最初から器用にできたり、たまたまできてしまうと、あとから苦労するので、いまのうちに苦しんでおきましょう。
東北紀行⑩旅
東北紀行⑨旅
→象潟(きさかた)では、ねむの花が雨に濡れ、その姿は中国の美女・西施(せいし)のようだ
五月雨をあつめて早し最上川
→五月雨で水が増し、舟を急がせる最上川よ
閑かさや岩にしみ入る蝉の声
→(山寺にて、)しずかさのあまり蝉の声が岩に染み入っていくようだ
芭蕉の句をなぞるように、秋田県の象潟と、山形県の最上川と山寺へ。
といっても象潟は、芭蕉が訪れた当時は点々と島が浮かぶ美しい海だったのが、1804年の巨大地震で海底が盛り上がり全て陸地になってしまった。よって句の景色はもはやそこにはない。でもそれがいい。歴史は動いてこそ面白いのだから。
最上川は、これというスポットがないため、芭蕉がここから舟に乗ったという場所を訪れたほかは、ただ川沿いを行き、ときおり川辺におりてその流れを眺めるのみ。でもそれでいい。文学は想像することから生まれるのだから。
山寺は、真夏日に1015段の石段を上って下りてくるのに精一杯で、果たして蝉の声が岩に染み入っていたのかどうか、記憶が定かでない。でもそれでいい。それこそが実感なのだから。
そして思う。
旅とは、なんて贅沢なものだろう。
芭蕉もそうだったろうし、私たちも。
んだ、んだ、と虹も大きく頷いていた。
東北旅⑨秋田県・象潟、山形県・最上川、山寺にて。
東北紀行は次回が最終回です。
東北紀行⑧非日常
秋田県の角館では、ちょうどお祭りが。
ささら舞(獅子舞)に、民謡踊り。知り合いが出ているわけでもないのに飽きずに見ている私たち。
ゲームコーナーでは、地元の子と外国人観光客がスーパーマリオで遊んでいる。
なんだろう、この感じ。
それまでの旅程にはなかったこの感じ。
私たち観光客にとって旅先は「非日常」。
現地の人にはいつもの「日常」。
しかし祭りは、現地の人の「非日常」。
「アウェイの非日常」と「ホームの非日常」が、溶けあう不思議がそこにあった。
東北旅⑧秋田県・角館にて。
東北紀行⑦解体新書
眼球、神経、耳、心臓、肺…凄い。
秋田県の角館(かくのだて)、風情あるこの町で、武家屋敷を一軒一軒訪れる。
なかでも400年の歴史をもつ「青柳家」は歴史文化資料館のようで、とりわけ目を奪われたのが、解体新書の初版本。
その日本版の解剖図を描いた小田野直武が、青柳家の親戚にあたるそう。
奥付にある小野田直武のあとがきが、現代語訳で紹介されていた。
「我が友人 杉田玄白が訳す解体新書が完成した。自分にこの図を写さしめたのだが、紅毛の図を十分に写せるだろうか。自分のような才知のないものが取り組むべきものではないだろう。それでも描けないといえば友から怨まれる。友の怨みを買うよりはあえて恥をさらすほうがいい。心ある皆さん、どうかお許し願いたい。」
この短い文のなかで歴史が動き、歴史人の心が揺らめく。
写真4枚目、扉絵の左の男性は、オランダの原書では局部丸出しだったが、小田野直武は左手でそっと隠すよう描いたとのこと。ふふふ。
刀や甲冑、火縄銃など武家ならではの展示品も見事で、刀や槍を自分の手で持ち上げて重さを実感できたり、籠も実際に担げたり。大人の社会見学なり。
東北旅⑦秋田県・角館にて。
東北紀行⑥遠野物語
民俗学者・柳田国男による『遠野物語』には、この地に語り継がれた119話の伝説が収められている。天狗、河童、ザシキワラシ、オシラサマ…。
河童がいたという「かっぱ淵」では、子どもたちが竿からキュウリをぶらさげて河童釣りに興じていた。
が、河童が釣れたことは一度もないらしく、それを不憫に思った近所の人が設置したというモニュメントの数々が、冒頭2枚の写真。
これを「120話目の遠野物語」、と私は言いたい。
河童淵のほかには、老人をここへ追いやり住まわせたと伝わるデンデラ野(今はただの原っぱ)や、ぽつねんと建つ水車小屋などなど、だーれもいないところばかり。
伝説の気配を静かに感じ取り、震えたり、面白いねと顔を見合わせたり。この旅のクライマックスともいえる1日。
東北旅⑥岩手県・遠野にて。
東北紀行⑤日本史豆知識
この翌日に娘(忙しい大学生)は東京へ戻るのですが、日本史に強い娘がここまでの旅程でちょいちょいぶっこんできた豆知識が可笑しかった。
たとえば平泉の毛越寺(もうつうじ)の庭園にて。
平安時代に水辺で和歌を詠んだ歌遊び「曲水の宴」が、このお寺では現代でも行われていると知ると、「平安のころの曲水の宴って、ほぼ合コンなんだけどね」とか。
同じく毛越寺内に残されている礎石(建物の柱を立てる土台の石)を見ながら、こういうのから当時の建物の構造を導き出すんだよね、と話していたら、「いま、安土城の構造について学者たちが揉めている」とか。
松島の瑞巌寺の宝物館(撮影不可)で、円空の木彫りの仏像を見たときも、「円空はものすごい数の仏像を残しているけど、ほとんどこのクオリティ(やや大味)」と言ってたっけ。
中尊寺金色堂で購入した御朱印帳を大事そうにカバンに詰めて、娘は盛岡駅で新幹線に。
駅のホームでは、帰省した娘を見送る夫婦として報道カメラを向けられそうになったけど、ちょっと違うんだよなー。
東北紀行⑤岩手県・平泉と盛岡にて。
次回からは夫婦旅行になります。
東北紀行④兵どもが夢の跡
3人とも声を挙げたのは、眼前にこの景色が広がったから。
源義経はこの場所で自害した。
松尾芭蕉はここで、かつての奥州藤原氏の栄華を想い浮かべ、義経の悲運に袖を濡らし、この有名な句を詠んだ。
夏草や兵どもが夢の跡
色濃く茂る夏草。そこはまさに、兵(つわもの)どもの夢の跡に他ならない。
だが、誰がこんな風に詠めるだろう。
そう思っていたら雨が降ってきた。
果たして誰の涙だったのか。
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東北紀行④岩手県・平泉にある高舘義経堂(たかだちよしつねどう)にて。
東北紀行③震災遺構「高野会館」
「なんだろう」「あんな風にぽつんと建っているということは、なにか意味があるよね」と引き返す。
看板に「高野会館」とあり、元は冠婚葬祭に利用された会館で、有事の避難場所となるよう屈強に造られたという建物。
震災時に津波から327人を救ったそうで、そのときのまま「震災遺構」として残されていました。震災を伝承する数少ない民間施設として、国内外から35万人以上の人が訪れているそう。
改めて見渡せば、海辺は高い防潮堤で囲まれ、建物は10年以内に建てられたものがほとんど。ああ南三陸なんだなと。
「南三陸さんさん商店街」の洋菓子店の焼き菓子が美味しかったなあ。
東北紀行③宮城県・南三陸にて。
東北紀行②ああ松島や
まずは目に入る景色から、看板、売店、観光客、クルマを脳内で引き算する。次に自分が乗っているのが遊覧船ではなく、ぎっこぎっこと進む小舟だと脳内で変換すると…。
なるほど、
「松島や ああ松島や 松島や」
これを松尾芭蕉が詠んだと思う人もいるようだけど、さすがにそれは違い(季語ないし)、これは狂歌を元にしたキャッチコピーのようなもの。
また、芭蕉は松島の美しさに圧倒されて夜も眠れずとうとう句を詠めなかったともいわれるが、それも違うようで、詠んだけど納得いかずに「奥の細道」には入れなかったというのが本当のところだそう。
東北紀行②宮城県・松島にて。
東北紀行①雲の中の神社で
山の頂上、ほぼ雲の中の神社にて。
旅の最初の神社だったこともあり、お賽銭に千円札を入れたら、箱の内側の斜めになっている板が霧で湿っていて、千円札が貼り付いて中に入らず。
こりゃ困った!長いものある?傘で押し込めるか? とテンパる夫婦。それを見た娘は大喜び。
9日間かけて東北を旅してきました。
お時間あれば東北紀行にお付き合いください。
東北紀行①宮城県・蔵王連峰の刈田(かった)山頂の刈田峰神社奥宮にて。
伊東屋さんの店頭にて
さらに銀座の老舗書店「教文館」さんでも、とびきりいい場所に!(少し前の写真)
有り難いです。
『銀座 伊東屋の仕事 〜文房具専門店クロニクル〜』
間部香代・著
グラフィック社・刊
OKU -おく-
アグー豚のトロントロンの脂は、旨味が強くさっぱりしていて、今日も美味しかった。
お店ののれんは、コシノジュンコさんの文字。
お手洗いには、谷川俊太郎さんの未発表の詩が貼られている素敵なお店です。ご興味のある方は、こちらから。
たいやき わかば
四ッ谷の名店「たいやき わかば」。
明らかに塩が効いた餡子が美味。
『銀座 伊東屋の仕事〜文房具専門店クロニクル〜』
『銀座 伊東屋の仕事
〜文房具専門店クロニクル〜』
間部香代・著
グラフィック社・刊
8月8日(木)発売です。
創業120年を迎える文房具専門店、伊東屋。
明治、大正、昭和、平成、令和と銀座を舞台に駆け抜けてきた伊東屋の仕事と、働く人の姿を綴りました。日本の近代文房具史や、文房具から見た文化史としてもお楽しみいただけます。
リアル書店でも、ネット書店でも、予約受付中です。ぜひ!
仕事シリーズ第1弾の『切手デザイナーの仕事』も「情熱大陸」等の好影響でAmazonで長らく品切れになっていましたが、現在は在庫が復活しています。 こちらもぜひ!
夏のスタンプ会
日本郵趣協会 理事長の山田廉一さん
日本郵便 切手・葉書室 元室長の利根川敦さん
なでしこ切手倶楽部 主宰の馬場千枝さん
『切手デザイナーの仕事』を書いた私による
夏の「スタンプ会」はメキシコ料理を囲んで。
この日は折しも「ふみの日」。
ふみの日とは、文月(7月)の23(ふみ)、つまり7月23日で、毎年この日には「ふみの日にちなむ郵便切手」が発売されます。
切手の達人の皆さまは、朝から郵便局で切手を求めて記念押印をされるわけで、それもどんなカードにどの切手を貼って、どこに押印するのかってのがまたセンスの見せ所。
そのお裾分けをいただいたり、明治の頃の郵便ラッパを見せていただいたり、「情熱大陸」の切手デザイナーさんの回のこぼれ話をうかがっているうちに夜は更けて。
秋の会の幹事をジャンケンで決めて、ぱっと解散。小気味いい大人な会です。
絵本テキスト創作塾
講座のマスコット「遮光器土偶」の机と椅子を作る人がいたり、土偶と埴輪の違いをまとめてくれた人がいたり、受講生の個性が光ります。
講義は、全10回のうちの最初の正念場、起承転結の「転」について。転のかたちは無限にありますが、基本の考え方とそのバリエーションとして16種類を紹介。私が書いた絵本を例に、そのカラクリを伝授しました。
難しい…という声もあがりましたが、起承転結はエンターテインメントに仕立てる手法に過ぎず(これも決して簡単ではないのですが、大切なのはここじゃない)、とにかくそのスキルを身につけること。その先に進めるよう、頑張りましょう!
あいうえおかるた
だいこん だらけの だいうんどうかい
えっへん えらそうな えびがいる
ばあちゃん ばななと バスりょこう
スパゲッティを スプーンで すくう
こまったな こうえんが こうじちゅう
あたまから あしのさきまで あわだらけ
りこうな りすくん リモンをつかう
がんばるなあ がらがらへびの がっしょうだん
まちでにんきの まるい マスク
うちゅういち うたがうまい うちゅうじん
けんかした けれども ケーキでなかなおり
もしも ももたろうが もうひとりいたら?
げきで げんきに げたのやく
なすの なかみは なにいろですか?
つきまで つみきを つんでみた
おばけも おにも おっちょこちょい
はだかで はみがき はっくしょん
そばと そうめん そんなにたべるの?
ちずが ちいさくて ちっともみえない
10年程前に読み札を書いた「あいうえおかるた」が、まだ取り扱いされているそうで嬉しい。
幼稚園、保育園、こども園を通して購入いただけるようです。
『あいうえおかるた』
間部香代/作
たかいよしかず スマイルワークス/絵
メイト
「伊東屋 × GINZA KUROSAWA」のサブレ
「伊東屋 × GINZA KUROSAWA」オリジナルサブレ缶。ずーっと気になっていたので嬉しい!
4面広告
新聞が広告で覆われてる。
何年か前にも1面がルイ・ヴィトンだった記憶があるけど、4面は凄い。
レコさんも大興奮(知らんけど)。
ハラカド
少し前に、神宮前の交差点(ラフォーレのあるとこ)にできた「ハラカド」。
館内はいい意味でガチャガチャしていて、平日の空いている時間にひとりで行くのがよさそう。
親心
右に見えるのは、隣接している表参道ヒルズ。奥は体育館。左の校舎の屋上にはプールがあって、そういえば授業参観でプールの授業を見学したとき、ちょうど今日みたいに暑い日で、途中から保護者は屋内に避難したっけ。
人工芝の小ぶりな校庭には、運動会の思い出がいっぱい。6年生、最後の運動会で負けたのが悔しくて、パパの顔を見たら涙が止まらなくなった娘の顔とか。
そんな娘は、今日は大学の軽音サークルの七夕ライブで、ギターの上手い男の子と組んで浴衣着て歌ったみたいだけど、ちゃんと歌えたのかしらねえ。もう親は観にいけなくて、でも親心は昔と変わらないから、ちょっと寂しい。
アグー豚のしゃぶしゃぶ
アグー豚のしゃぶしゃぶのコースなんだけど、野菜のビジュアルに気を取られて、お肉を撮影するのをいつも忘れる…。
現在、ひと月に1頭しか捕れないというアグー豚。生では脂が多く見えるのに、しゃぶしゃぶすると、さっぱりして美味しいのなんの。
デザートの主菓子には抹茶をオーダーして。
さあ、また頑張ろう。
アラビアの食器
アラビアの食器をフィンランドからお取り寄せ。
『情熱大陸』
お見逃しなく〜。
BIG CAT BANG
絵本テキスト創作塾「物語の核」
宿題だった「ところが」を後半に入れる近況報告は全員合格。なかでも全体がぴったり60秒、「ところが」が45秒のところに入った人がトップ賞に。
物語のサイズ感、そして後半の盛り上げポイントを理解するいい練習になりました。
一期生に続き、二期生の皆さんも朗らかに講座を盛り上げてくれています。そしてとにかく質問が多い!素敵なことです。
『だいすきだよ』
かえるさんがみんなとコンサートを開いていると、突然雨が。
喜ぶかえるさん、でもみんなは違うみたい…。
かえるさんの歌の楽譜付き!
作曲は伊藤幹翁先生です。
『だいすきだよ』
間部香代/作
ひろかわさえこ/絵
鈴木出版
2〜4歳向け、季節ごとに主役が替わる4冊シリーズです。
小村雪岱「青柳」
吟味する時間がなく、また小村雪岱。
「青柳」という版画の作品です。
演者の到着を律儀に待つ、鼓と三味線。
視点はぐっと引いて、青柳のこちら側。
これ以上でも、これ以下でもない1枚。
これ以上でも、これ以下でもない1文を書け。
そう迫られている気がして、いい緊張感。
*小村雪岱(こむらせったい)
大正から昭和期の日本画家、挿絵画家、装幀家。
「絵本テキストを書くために必要な力とは」
『児童文芸』2024年春号に、絵本テキストについて書いています。
昨秋に開催した講座の一部をまとめたもので、山本省三理事長と、上野与志さんと、間部の3人のパネルディスカッション「絵本テキストを書くために必要な力とは」をシンプルに文字に起こしたもの。
続いて3人の個別講義のレポートで、私は『おしえて!あむあむさん』を題材に、「要らない言葉、入れたい言葉」を纏めなおしました。
アマゾンでも買えるし、日本児童文芸家協会のサイトからも注文できます。ご興味があれば〜。
『児童文芸』2024年春号
発行/日本児童文芸家協会
発売/あるまじろ書房
定価/1,100円(税込)
切手デザイナーの求人
日本の切手は、日本郵便の社員である切手デザイナーがデザインしています。
私が『切手デザイナーの仕事』を書いたときには8名、現在は7名。まさに少数精鋭の職業で、求人はごく稀、今回は2017年以来の募集です。
本を読んでくださった方はご存知の通り、切手デザイナーの仕事は、テーマやモチーフとじっくり向き合い、自身で絵を描いて、デザインもする。
執筆のための取材は50時間以上に及びましたが、それも短く感じるほど、みなさん、このレアな職業にふさわしい個性の持ち主で、魅力的な方ばかり。仕事への打ち込み方もそれぞれに流儀があり、それぞれに一流(公開可能なページをアップしたので、少し覗いてみてください)。
この誇り高き職業に、私だって資格があればエントリーしたいほどです。
その資格とは、美術系の大学又は専門学校を卒業し、Adobe Illustrator 及び Adobe Photoshop を使用したデザインの専門知識を有し、これらに関する業務の実務経験(アルバイト含む)を1年以上有する方。
エントリーには、20ページほどの作品ファイルや、切手デザインをテーマとしたレポートも必要。7月5日必着だそうです。
詳しくは、こちらから 。
「出発!おはなし展」
「出発!おはなし展」へ。
私は参加していないのですが、協会の広報を担当しているので撮影を兼ねて。
会員の新作を、画家さんのイメージ画とともに展示。会場でじっくり楽しむもよし、持ち帰り用原稿をあとでゆっくり読むもよし。
ご興味のある方は、ぜひ。
児童文芸「出発! おはなし展2024」
ー新作原稿をイメージ画とともにー
6月10日(月)まで
渋谷にアートギャラリー道玄坂
大人の誕生日会
やっぱ本物の大人ってのは、自分の誕生日会ぐらい自分で企画して自分で開くよねー。
恵子さんに招かれて、恵子さんの誕生日を祝うために集まった仲間たち。原宿の「おく」でアグー豚のしゃぶしゃぶをいただきながら、楽しい企画が次々と。
まずは「11ぴきのねこ」の寸劇。猫のお面は恵子さんの手作りで、キャストはクジで決定し、私はト書きの朗読&頼まれもしないのに「棒読みなんてけしからん!」と演技指導。みんな熱演でヨカッタヨカッタ。
続いて突然プリティウーマンの曲がかかったかと思うと、入口から誰かが颯爽と現れて歩き始めた! 恵子さんのウォーキングの先生だというYURIさんで、綺麗な座り方や立ち方、そして歩き方まで教わり得した気分。グラスの美しい持ち方も伝授してもらったから、今度会った人、教えてあげる🍸
続いては、ヨッ待ってました! 留美さんのジャズステージ。ところが歌までの能書きが長い長い、そしていちいち面白い。トークがメインかいっ! いやいや魂の歌声に酔いしれました。
最後は、ベルリンで活躍中のオーボエ奏者で、現在一時帰国しているという渡辺克也さんの生演奏。オーボエのソロの演奏なんて初めてだし、哀愁を帯びた音色に動けなくなるし、さらには大好きな曲「ダッタン人の踊り」を演奏してくれて、そんなんオペラ「イーゴリ公」を観にいかないと生で聴けないと思っていたから、もう感激。
お土産にいただいた中野普子さんのパンとツマガリのクッキーは美味しすぎて、もうない。
恵子さんの誕生日と大人の大爆笑に乾杯🥂
絵本テキスト創作塾スタート
今年度は、絵での実績、受賞歴、創作経験のある方が多いので、楽しさはそのままに、少し厳しくレベルを上げて。
みんなが手にしているのは、創作の心がけを忘れないお守りがわりの「遮光器土偶」、その体型に秘密あり。自己紹介は起承転結を意識し、後半で「ところが」を入れた構成にして60秒。ところが!なんだか出来がイマイチだったので、来月同じ条件で近況報告をしてもらうことに。ぜひリベンジを。
ランチタイムのあとの『きんぎょがにげた』とのコラボスイーツは、生チーズ&ザクザククッキーによる発明レベル且つ私好みの美味しさ。5月末までの期間限定だそう。
そのあと神保町を散歩していたら「神田すずらんまつり」に遭遇。共立女子大学吹奏楽団によるコナンの曲が、サックスはじめパートごとに聞かせどころがあり、それぞれの練習量を想像したら泣けてきた。
ブックハウスカフェに戻ると、いよいよ「もったいないばあさん祭り」。聞いて、笑って、最後はやっぱり、もったいないばあさん音頭を踊るよねー。
タカタカヲリさん、カワダクニコさん、高畠じゅん子さん、サンプルパパさんにも会えてラッキー。
濃厚な1日でした。
「もったいないばあさん」20周年原画展
「もったいないばあさん」20周年原画展が楽しく開催中。最新作『もったいないばあさんのおばあちゃん』の田んぼの稲は、一本ずつ和紙を染めて切って貼っているそうで、何度もガン見してしまいました。真珠まりこさんが在廊されていれば、詳しく説明してくれますよ。
25日のお祭りは、私もその日に絵本テキスト創作塾があるので、受講生の皆さんと参加の予定!
原画展は28日(火)まで。
久々のリアル
総会と懇親会は、数年ぶりのリアル開催!
懇親会には、会員の作家はもちろん編集者さんもたくさんいらして、あ〜この雰囲気懐かしい〜と思っているそばから次から次へといろんな方が声をかけてくださり、もちろん私からもお声がけして、目が回るほど楽しかった。
みんな一途に本気で本を書いている人ばかり、つくっている人ばかり。嬉しいことです。
絵本『まーだだよ』
お友だちの あ〜やをはじめ、この春もいろんなところで読み聞かせをしていただきました。
こぶたくんが、おかあさんとかくれんぼ。
「まーだだよ」と隠れようとするたびに、お友だちがいて…。おかあさんとの時間から、お友だちといっしょの時間へ。こぶたくんの世界がほんの少しひろがります。2〜4歳向け絵本。
大きい絵本もあります。
季節ごとに主役が替わる4冊シリーズです。
『まーだだよ』
間部香代/作
ひろかわさえこ/絵
鈴木出版
差し入れ
以前いただいた「めぐりズム」は我が家でバズって、夫はそれなしで眠れなくなっています。
今回は目薬が来るかも。
お気持ちが嬉しくて記念撮影。
浅野みどりさんの個展
絵本『おしえて! あむあむさん』の絵でもお世話になっている浅野さんの新作がそろい、雑貨も販売されています。
初夏の草の色、鳥のそれぞれ、モノクロの猫…。静かなる特別を浴びてきました。
伊東屋の別館がリニューアルしたので、ポストカードを購入したら伊東屋オリジナルクリップがもらえました。
個展は10日(金)までです。
切手な夜
日本郵趣協会 理事長の山田廉一さん
日本郵便 切手・葉書室 元室長の利根川敦さん
なでしこ切手倶楽部 主宰の馬場千枝さん
『切手デザイナーの仕事』を書いた私で、
ロシア料理を囲み切手の話などなどを。
なんてったって切手を使い切ったシートを眺めてあれこれ話すのだから、どうかしてる。 というより、それを持ち歩いている某氏がすごい(みんなで変態と呼ぶ)。
ご縁とは有り難く楽しいものです。
逢魔が時
急にどうした。
葉山のレストラン「ラ・マーレ」にて。
フレンチは、オードブルが美味しいとお肉で消沈することがあるけれど、お肉まで大変美味しくいただきました。
すべての席が窓際に配置されて、海が見えて。
昼と夜が移り変わるというか溶け合うというか、確かに「逢魔が時(おうまがとき)」のディナータイム。
横須賀
歴史を辿る3つのスポット、
・かつての要塞「猿島」(幕末〜第二次世界大戦)
・戦艦「三笠」(日露戦争)
・日米の基地を船で行く軍港めぐり(現代)
近代史が好きなので、猿島と三笠はふむふむと吸収できるけれど、軍港めぐりにおいては、イージス艦をこの目で見て、空母ロナルド・レーガンのデカさに息をのみ、自分の艦船知識が武蔵と赤城と信濃あたりで止まっていることにハッとした。
上野の森 親子ブックフェスタ2024
今年は作家の団体の参加がないのでサイン会はせず、普通に遊びにいってきました。
私の絵本もたくさん置いてもらえて有り難いです。
にしても、天気良すぎ。
『しょうぎ はじめました』
将棋のルール、飛車角将棋、序盤の戦術・棒銀を覚えることができます。
『しょうぎ はじめました』
間部香代・文
田中六大・絵
文研出版
COCO
4年前、店内のペンキ塗りを手伝いに行ったのも懐かしい思い出。そのときもお友だちが入れ替わり立ち替わり塗りにきていたっけ。
目黒銀座商店街はいつ行ってもあたたかい。この町でワイワイ育ったユウコさん、人気者なのは当たり前だね。
名画のソックス
HOTSOXというブランドです。
「トリスタンとイゾルデ」
2度の休憩を挟んで5時間25分。お気に入りの2階席の最前列で、巨匠・ワーグナーが織りなす不協和音に酔いしれてきました。
↓ここからは興味のある方だけ↓
物語は中世に伝わる伝説がベース。
【第一幕】アイルランドの女王イゾルデと、アイルランドを破った敵国コーンウォールの勇士トリスタン。トリスタンは、イゾルデを自国の王マルケの妃にするため船で迎えに来るが、その船上で二人は惹かれ合う。禁断の愛を断ち切ろうと死を覚悟する二人に、イゾルデの侍女が渡したのは毒薬ではなく愛の媚薬!
【第二幕】イゾルデはマルケ王の妃となるものの、トリスタンと逢瀬を重ねる。その現場をマルケ王に押さえられ、トリスタンは刃で自らの体を刺す。
【第三幕】命を取り留めたトリスタンは孤島へ身を隠し、イゾルデも彼を追って島へ。すべて媚薬のせいだと知ったマルケ王が二人を許すために現れるが、時すでに遅し。トリスタンは息絶え、イゾルデもまた命を落とす。
恋愛(だけの)物語が苦手なのと、演出と衣装がシンプルすぎて、なかなか世界に入り込めず。でも「昼」と「夜」を愛のかたちになぞらえた歌は聞き応えがあったし、侍女役の藤村実穂子さんが愛の悲喜こもごもを歌い分けていて素晴らしく、マルケ王役のシュヴィングハマーが登場すると、その歌声に物語は一気に深みを増した。
5時間も観て聴いていればいろいろあるけど、総じて愉しかった。大体オペラ行けるってだけで幸せなこと。アフターオペラはオペラシティの丸亀製麺でずるずるっとしてササっと帰宅で十分だし、むしろ乙。
ワーグナーってやっぱり最高だよなー、と2月の二期会の「タンホイザー」をパスしたのを改めて後悔し、でも2025年1月に「さまよえるオランダ人」があるじゃないか、と前を向く。
2024〜2025年の新国立劇場は、ウィリアム・テル、魔笛、ジャンニ・スキッキ、カルメン、セビリアの理髪師とメジャーどころ揃い踏み。破産するからS席にこだわるのやめようかな、と弱気です。
春から大学生
娘は大学の付属高校に通っていましたが、内部推薦を秋に放棄して(そんな子ほとんどいない。でもそうしないと推薦があることに甘えてしまうから)他大学を受験。孤独な闘いでしたが、よく頑張りました。
大学の入学式に着るスーツを買いに伊勢丹へ。シンプルなものがなかなかなく、諦めかけたところでカッティングの美しいスーツに巡り合えました。長く着てね。
「絵本テキスト創作塾」2024年度の受講者大募集!
連続講師⚫︎間部香代
運営⚫︎絵本塾カレッジ
物語のテーマ、設定、展開から原稿の推敲まで、 自由に発想をひろげながら、絵本ならではの構成の考え方や言葉の磨き方を習得し、その上で実作を行う全10回の講座です。 連続講座では単行本の絵本のみならず月刊絵本や保育雑誌向けの物語まで幅広く、特別講座ではベテランの作家と編集者をゲスト講師に招き、創作のポイントを多角的に学びます。 仲間と楽しく、あくまでも自分らしく、子どもたちの心に届く物語を書いてみませんか。
詳細はこちらから
野菜が主役のパン
上→しらすとパクチーのペペロンチーノ
下→りんごとくるみカマンベールチーズ
阿佐ヶ谷をふらふら歩いていたら、なかを覗きたくなるお店を発見。並んでいたのは野菜が主役の、そして味が想像できそうでできない小粋なパンたち。もっと買えばよかった。
駅の北側、「草鞋」というお店です。
今度、阿佐ヶ谷へ行くのいつだろう。
『おはなみパーティー さくらさくさく』
「おいしい行事のえほん」シリーズとして、これまでも、雛祭り、お月見、鯉のぼり、お正月、七夕、と季節のパーティーにぴったりなレシピ(栄養士さん考案)が紹介されてきましたが、この『おはなみパーティー』で完結とのこと。
絵本に登場する「かよちゃん」は、私の名前から付けていただいたので、なんだか寂しくもあり、達成感もあり(私はなにもしてないけど)。
レシピは簡単&楽しいものばかり。春休みの親子時間におすすめです。
『おいしい行事のえほん
おはなみパーティー さくらさくさく』
文 すとうあさえ
絵 山田花菜
レシピ提供 川島雅子
ほるぷ出版
馬のウッドバッグ
昨秋にオーダーしておいた馬柄のウッドバッグが手元に。過去の自分からプレゼントが届いたような気分です。
A4が入る大きめサイズ。
エイキンドラム、8個目のバッグ。
*駿馬(しゅんめ)…足の速い良馬
「絵本作家になるには」講座に登壇しました
はじめに絵本ができるまでの工程を紹介し、次に絵本作家になる方法、最後にそのために物語をどう作るのか、どう書くのか、そのポイントを。
作家になるためのノウハウだけでなく、絵本の裏側を知ることで絵本の楽しみ方が広がるといいな、という思いを込めて。
皆さん熱心に聞いてくださり、図書館の皆さんにも大変お世話になりました。有難うございます。
『絵本作家になるには』講座
24日に江東区の東陽図書館で「絵本作家になるには」という1時間半の講座をさせていただきます。
私のSNSなどでも告知するつもりが、申込受付初日に定員に達したそうで…有り難いです。
中学生から年配の方まで、親子参加も何組かいらっしゃるそう。作家は何歳からでもなれますものね。実りある時間になるよう頑張ります。
第10回絵本テキスト創作塾
絵本テキスト創作塾、最後の第10回が無事終了。
10カ月間みっちりしごかれて、起承転結の転のないお話を書く人も、書いているうちに軸がブレていく人も、もういません。
最後に絵本塾出版の尾下さんに卒業制作を提出して終了!と思ったら、いや〜ん嬉しいプレゼント。メッセージブックに手書きの愛が溢れていて胸がいっぱい。早くも同窓会の話題が出ています。
今年も開講予定で、募集開始は3月以降。こちらでもお知らせします。
『ふかふかだよ』
自著の冬の絵本『ふかふかだよ』を紹介させてください。
主人公は怖い夢を見てしょんぼりしている、もぐらくん。楽しい夢を見られるように、みんなで大きなおふとんを作ります。すると、あれれれ?
『まーだだよ』『どんぐりないよ』『だいすきだよ』に続くシリーズ第4弾。空を飛ぶ場面では、上空から他の3冊の舞台が一望できます。
2〜4歳向け。
『ふかふかだよ』
間部香代/作 ひろかわさえこ/絵
鈴木出版
1,320円(税込)
2019年2月刊行
第9回絵本テキスト創作塾
原画展より前の話ですが、第9回絵本テキスト創作塾は「2度目のお悩み相談コーナー」でした。
前回より質問の内容が高度になり、創作のポイント以外にも、持ち込みのことや編集者さんへの対応力についてもアドバイス。
その日は午後から同じお部屋で、私も審査員をしている「創作絵本コンクール」の表彰式があったので、残れる人はそのまま出席。会場のセッティングと片付けを手伝ってもらったのですが、まあ速い速い。伊達に9カ月一緒に学んだ仲じゃないんだなーとしみじみ。
第10回、すなわち最後の講座は今週末!
第1回から9回までのテキスト持参で総振り返りをし、最後は絵本塾出版に卒業制作を提出します。厳しい世界ですから出版に辿り着ける保証はありませんが、出版社に出せるレベルになっただけでも手応え十分。
私の辛口な指摘によく耐え(ダメ出しはするけど直さない)、とことん考え、ブレずに作品を書き上げた皆さんに、心から拍手を贈ります。
白苺
その尊い甘さと美しさ。
『おしえて! あむあむさん』原画展、無事終了しました。
多くの方に見ていただき、いろんな方とお話もできて、あたたかい1週間でした。ありがとうございます。
会場で販売していたサイン本は完売しましたが、昨晩、さらにサインをさせていただいたので、ブックハウスカフェ店頭でサイン本をご購入いただけます。よろしければ、是非🐑
小さな仕掛たち
浅野みどりさん作、絵本から飛び出したモビールはゆらゆらと。
間部作、絵本を再現したマフラーはもこもこと。
小さな仕掛けをちりばめた『おしえて! あむあむさん』絵本原画展、たくさんの方にお越しいただき感激です。
23日(火)まで。よろしければ!
世界観と編み物
『おしえて!あむあむさん』絵本原画展、文を書いた私は展示するものがないので、会場の世界観づくり&編み物(10代のとき以来)を担当。
昨日は夕方に立ち寄って「どんぐりを載せるなにか」を編んできました。
カラフルな糸玉は刺繍糸をぐるぐる巻いて、あむあむさんのお店にある瓶を再現(原画の写真の右下)。
ワイヤーバスケットに差してある「編みかけのなにか」は、ピンクの毛糸に替えたところで閉店時間に。続きは日曜。「ご自由にお編みください」ってメモを残してくればよかった…。
原画展スタート
はじまりました!『おしえて!あむあむさん』原画展。
浅野みどりさんの絵は、編み目の一つひとつに温もりが。ぜひ至近距離で!
間部の在廊日は
本日17日は18時の閉店まで、
明日18日は15時から、
21日(日)は終日、
最終日の23日(火)も終日。
お時間ありましたら遊びにいらしてください。
明日から絵本『おしえて! あむあむさん』の原画展
浅野みどりさんの原画は必見です。
私は、私物の雑貨たちを使って、あむあむさんのお店の世界観を表現。
写真のようなものたちを今夜ブックハウスカフェに持ち込んで設営します。
それから編み物も…。でも時間がなくて今晩編むことになりそう。
初日の17日(水)は13:00から。もちろん在廊しています。
お時間のある方は、ぜひ遊びにきてください。
今後の在廊日は改めてお知らせします。
『清流』の手紙特集に
大変光栄なことに、雑誌『清流』2月号の特集「自分らしい手紙の楽しみ」に登場させていただきました。
たくさんページを使っていただき有り難いです。
機会がありましたら、ぜひご覧ください。
2024年の手帳
手帳は高橋書店のもの、カバーはその年の気分で手作りと決めていて、今年のカバーは横山大観の「無我」(怖いだなんて言わないでー)。
昨年末、家にあった本をぱらぱらと眺めていたら、童子が水辺に佇むこの「無我」が突然目に飛び込んできて、しばし茫然。やや置いて、これぞ2024年に目指すべき境地だと。
その「無我」のポストカードを表面に、裏面にはやはり大観の「柳蔭図屏風」のポストカードを、台紙には程よく主張する黄色い紙を使って。
にわか知識をひけらかすと、横山大観の「無我」は3作あり、手帳に貼っているのは東京国立博物館所蔵。ほかは長野県の水野美術館にある少し素朴なものと、島根県の足立美術館にある墨絵のもので、いずれも1897年、大観29歳の作品だそう。
年末に見たのは墨絵のものでしたが、ポストカードが入手できたのは東京国立博物館の無我。この東博の無我は、後ろの水辺の青が美しいと言われていて、その青は童子の着物の柄にも。柳の芽の無垢な力強さにも惹かれます。
手帳本体は、長年愛用していた仕様が廃盤になり途方に暮れていたところ、このNo.438を見つけて乗り換え。私は、その日やるべきタスクを前の晩に手帳に全部書き出しておき、それをひとつずつコツコツとやって1日を過ごすので、これは便利。この忍耐力勝負の366日にささやかな達成感を吹き込むため、チェックボックスのスタンプを押してみました。
日々のタスクは小さな柳の芽。
ひとつずつ芽吹かせてこそ、柳の枝はしなやかに揺れる。
とりもなおさず無我の世界。
本年もよろしくお願いいたします。