「トリスタンとイゾルデ」
2度の休憩を挟んで5時間25分。お気に入りの2階席の最前列で、巨匠・ワーグナーが織りなす不協和音に酔いしれてきました。
↓ここからは興味のある方だけ↓
物語は中世に伝わる伝説がベース。
【第一幕】アイルランドの女王イゾルデと、アイルランドを破った敵国コーンウォールの勇士トリスタン。トリスタンは、イゾルデを自国の王マルケの妃にするため船で迎えに来るが、その船上で二人は惹かれ合う。禁断の愛を断ち切ろうと死を覚悟する二人に、イゾルデの侍女が渡したのは毒薬ではなく愛の媚薬!
【第二幕】イゾルデはマルケ王の妃となるものの、トリスタンと逢瀬を重ねる。その現場をマルケ王に押さえられ、トリスタンは刃で自らの体を刺す。
【第三幕】命を取り留めたトリスタンは孤島へ身を隠し、イゾルデも彼を追って島へ。すべて媚薬のせいだと知ったマルケ王が二人を許すために現れるが、時すでに遅し。トリスタンは息絶え、イゾルデもまた命を落とす。
恋愛(だけの)物語が苦手なのと、演出と衣装がシンプルすぎて、なかなか世界に入り込めず。でも「昼」と「夜」を愛のかたちになぞらえた歌は聞き応えがあったし、侍女役の藤村実穂子さんが愛の悲喜こもごもを歌い分けていて素晴らしく、マルケ王役のシュヴィングハマーが登場すると、その歌声に物語は一気に深みを増した。
5時間も観て聴いていればいろいろあるけど、総じて愉しかった。大体オペラ行けるってだけで幸せなこと。アフターオペラはオペラシティの丸亀製麺でずるずるっとしてササっと帰宅で十分だし、むしろ乙。
ワーグナーってやっぱり最高だよなー、と2月の二期会の「タンホイザー」をパスしたのを改めて後悔し、でも2025年1月に「さまよえるオランダ人」があるじゃないか、と前を向く。
2024〜2025年の新国立劇場は、ウィリアム・テル、魔笛、ジャンニ・スキッキ、カルメン、セビリアの理髪師とメジャーどころ揃い踏み。破産するからS席にこだわるのやめようかな、と弱気です。
春から大学生
娘は大学の付属高校に通っていましたが、内部推薦を秋に放棄して(そんな子ほとんどいない。でもそうしないと推薦があることに甘えてしまうから)他大学を受験。孤独な闘いでしたが、よく頑張りました。
大学の入学式に着るスーツを買いに伊勢丹へ。シンプルなものがなかなかなく、諦めかけたところでカッティングの美しいスーツに巡り合えました。長く着てね。
「絵本テキスト創作塾」2024年度の受講者大募集!
連続講師⚫︎間部香代
運営⚫︎絵本塾カレッジ
物語のテーマ、設定、展開から原稿の推敲まで、 自由に発想をひろげながら、絵本ならではの構成の考え方や言葉の磨き方を習得し、その上で実作を行う全10回の講座です。 連続講座では単行本の絵本のみならず月刊絵本や保育雑誌向けの物語まで幅広く、特別講座ではベテランの作家と編集者をゲスト講師に招き、創作のポイントを多角的に学びます。 仲間と楽しく、あくまでも自分らしく、子どもたちの心に届く物語を書いてみませんか。
詳細はこちらから
野菜が主役のパン
上→しらすとパクチーのペペロンチーノ
下→りんごとくるみカマンベールチーズ
阿佐ヶ谷をふらふら歩いていたら、なかを覗きたくなるお店を発見。並んでいたのは野菜が主役の、そして味が想像できそうでできない小粋なパンたち。もっと買えばよかった。
駅の北側、「草鞋」というお店です。
今度、阿佐ヶ谷へ行くのいつだろう。
『おはなみパーティー さくらさくさく』
「おいしい行事のえほん」シリーズとして、これまでも、雛祭り、お月見、鯉のぼり、お正月、七夕、と季節のパーティーにぴったりなレシピ(栄養士さん考案)が紹介されてきましたが、この『おはなみパーティー』で完結とのこと。
絵本に登場する「かよちゃん」は、私の名前から付けていただいたので、なんだか寂しくもあり、達成感もあり(私はなにもしてないけど)。
レシピは簡単&楽しいものばかり。春休みの親子時間におすすめです。
『おいしい行事のえほん
おはなみパーティー さくらさくさく』
文 すとうあさえ
絵 山田花菜
レシピ提供 川島雅子
ほるぷ出版
馬のウッドバッグ
昨秋にオーダーしておいた馬柄のウッドバッグが手元に。過去の自分からプレゼントが届いたような気分です。
A4が入る大きめサイズ。
エイキンドラム、8個目のバッグ。
*駿馬(しゅんめ)…足の速い良馬
「絵本作家になるには」講座に登壇しました
はじめに絵本ができるまでの工程を紹介し、次に絵本作家になる方法、最後にそのために物語をどう作るのか、どう書くのか、そのポイントを。
作家になるためのノウハウだけでなく、絵本の裏側を知ることで絵本の楽しみ方が広がるといいな、という思いを込めて。
皆さん熱心に聞いてくださり、図書館の皆さんにも大変お世話になりました。有難うございます。
『絵本作家になるには』講座
24日に江東区の東陽図書館で「絵本作家になるには」という1時間半の講座をさせていただきます。
私のSNSなどでも告知するつもりが、申込受付初日に定員に達したそうで…有り難いです。
中学生から年配の方まで、親子参加も何組かいらっしゃるそう。作家は何歳からでもなれますものね。実りある時間になるよう頑張ります。
第10回絵本テキスト創作塾
絵本テキスト創作塾、最後の第10回が無事終了。
10カ月間みっちりしごかれて、起承転結の転のないお話を書く人も、書いているうちに軸がブレていく人も、もういません。
最後に絵本塾出版の尾下さんに卒業制作を提出して終了!と思ったら、いや〜ん嬉しいプレゼント。メッセージブックに手書きの愛が溢れていて胸がいっぱい。早くも同窓会の話題が出ています。
今年も開講予定で、募集開始は3月以降。こちらでもお知らせします。
『ふかふかだよ』
自著の冬の絵本『ふかふかだよ』を紹介させてください。
主人公は怖い夢を見てしょんぼりしている、もぐらくん。楽しい夢を見られるように、みんなで大きなおふとんを作ります。すると、あれれれ?
『まーだだよ』『どんぐりないよ』『だいすきだよ』に続くシリーズ第4弾。空を飛ぶ場面では、上空から他の3冊の舞台が一望できます。
2〜4歳向け。
『ふかふかだよ』
間部香代/作 ひろかわさえこ/絵
鈴木出版
1,320円(税込)
2019年2月刊行
第9回絵本テキスト創作塾
原画展より前の話ですが、第9回絵本テキスト創作塾は「2度目のお悩み相談コーナー」でした。
前回より質問の内容が高度になり、創作のポイント以外にも、持ち込みのことや編集者さんへの対応力についてもアドバイス。
その日は午後から同じお部屋で、私も審査員をしている「創作絵本コンクール」の表彰式があったので、残れる人はそのまま出席。会場のセッティングと片付けを手伝ってもらったのですが、まあ速い速い。伊達に9カ月一緒に学んだ仲じゃないんだなーとしみじみ。
第10回、すなわち最後の講座は今週末!
第1回から9回までのテキスト持参で総振り返りをし、最後は絵本塾出版に卒業制作を提出します。厳しい世界ですから出版に辿り着ける保証はありませんが、出版社に出せるレベルになっただけでも手応え十分。
私の辛口な指摘によく耐え(ダメ出しはするけど直さない)、とことん考え、ブレずに作品を書き上げた皆さんに、心から拍手を贈ります。
白苺
その尊い甘さと美しさ。
『おしえて! あむあむさん』原画展、無事終了しました。
多くの方に見ていただき、いろんな方とお話もできて、あたたかい1週間でした。ありがとうございます。
会場で販売していたサイン本は完売しましたが、昨晩、さらにサインをさせていただいたので、ブックハウスカフェ店頭でサイン本をご購入いただけます。よろしければ、是非🐑
小さな仕掛たち
浅野みどりさん作、絵本から飛び出したモビールはゆらゆらと。
間部作、絵本を再現したマフラーはもこもこと。
小さな仕掛けをちりばめた『おしえて! あむあむさん』絵本原画展、たくさんの方にお越しいただき感激です。
23日(火)まで。よろしければ!
世界観と編み物
『おしえて!あむあむさん』絵本原画展、文を書いた私は展示するものがないので、会場の世界観づくり&編み物(10代のとき以来)を担当。
昨日は夕方に立ち寄って「どんぐりを載せるなにか」を編んできました。
カラフルな糸玉は刺繍糸をぐるぐる巻いて、あむあむさんのお店にある瓶を再現(原画の写真の右下)。
ワイヤーバスケットに差してある「編みかけのなにか」は、ピンクの毛糸に替えたところで閉店時間に。続きは日曜。「ご自由にお編みください」ってメモを残してくればよかった…。
原画展スタート
はじまりました!『おしえて!あむあむさん』原画展。
浅野みどりさんの絵は、編み目の一つひとつに温もりが。ぜひ至近距離で!
間部の在廊日は
本日17日は18時の閉店まで、
明日18日は15時から、
21日(日)は終日、
最終日の23日(火)も終日。
お時間ありましたら遊びにいらしてください。
明日から絵本『おしえて! あむあむさん』の原画展
浅野みどりさんの原画は必見です。
私は、私物の雑貨たちを使って、あむあむさんのお店の世界観を表現。
写真のようなものたちを今夜ブックハウスカフェに持ち込んで設営します。
それから編み物も…。でも時間がなくて今晩編むことになりそう。
初日の17日(水)は13:00から。もちろん在廊しています。
お時間のある方は、ぜひ遊びにきてください。
今後の在廊日は改めてお知らせします。
『清流』の手紙特集に
大変光栄なことに、雑誌『清流』2月号の特集「自分らしい手紙の楽しみ」に登場させていただきました。
たくさんページを使っていただき有り難いです。
機会がありましたら、ぜひご覧ください。
2024年の手帳
手帳は高橋書店のもの、カバーはその年の気分で手作りと決めていて、今年のカバーは横山大観の「無我」(怖いだなんて言わないでー)。
昨年末、家にあった本をぱらぱらと眺めていたら、童子が水辺に佇むこの「無我」が突然目に飛び込んできて、しばし茫然。やや置いて、これぞ2024年に目指すべき境地だと。
その「無我」のポストカードを表面に、裏面にはやはり大観の「柳蔭図屏風」のポストカードを、台紙には程よく主張する黄色い紙を使って。
にわか知識をひけらかすと、横山大観の「無我」は3作あり、手帳に貼っているのは東京国立博物館所蔵。ほかは長野県の水野美術館にある少し素朴なものと、島根県の足立美術館にある墨絵のもので、いずれも1897年、大観29歳の作品だそう。
年末に見たのは墨絵のものでしたが、ポストカードが入手できたのは東京国立博物館の無我。この東博の無我は、後ろの水辺の青が美しいと言われていて、その青は童子の着物の柄にも。柳の芽の無垢な力強さにも惹かれます。
手帳本体は、長年愛用していた仕様が廃盤になり途方に暮れていたところ、このNo.438を見つけて乗り換え。私は、その日やるべきタスクを前の晩に手帳に全部書き出しておき、それをひとつずつコツコツとやって1日を過ごすので、これは便利。この忍耐力勝負の366日にささやかな達成感を吹き込むため、チェックボックスのスタンプを押してみました。
日々のタスクは小さな柳の芽。
ひとつずつ芽吹かせてこそ、柳の枝はしなやかに揺れる。
とりもなおさず無我の世界。
本年もよろしくお願いいたします。