lovely books

ご縁のあった素敵な本たち

『だれもしらない図書館のひみつ』

舞台は夜長森図書館、主人公は個性豊かな蔵書たち。借り手のない地味な本「ひかげのきりかぶ」が、さらわれた本の救出に向かうのだが…。事件の真相は温かく可愛らしく、本を楽しむ気持ちに垣根はなく。会話の端々まで愛が行き届いた、み〜んなに教えたい秘密の話! 北川チハル・作 石井聖岳・絵 汐文社

『ライオンのゆめ』平成童謡VOL.4

年に一度発行されるこの童謡詩集を楽しみにしている人は多く、もちろん私もそのひとり。おがたえつこ、江森葉子、関原斉子、矢崎節夫、西村祐見子、織江りょう、山谷寛。本物の詩人7名による童謡詩がセンスよく並び、あまりに心地よい。まっ先に開くのは江森葉子さんのページ。巧いし、好き。

『盲導犬引退物語』

人の「人生」と犬の「余生」が寄り添って擦れ合って生まれる幸福。そして感謝。引退した盲導犬の5つの実話は、第1話「バルダのパワー」から読者を引き込む。人を通して犬を知り、犬を通して人を知る本。沢田俊子・文 大庭賢哉・絵 講談社青い鳥文庫

『アサギマダラの手紙』

何千キロも飛び続ける蝶・アサギマダラと少女の物語。ふたりはともに、かつて友だちに嫌な態度をとったことを気にしている。国境越えレベルの話から、普遍的な心の痛みへ。物語を終わりから逆算すると、お話の作り方の勉強にも。横田明子・作 井川ゆり子・絵 国土社

『青いあいつがやってきた!?』

4年生のサトシの前に現れた、青いあいつ。それはデリケートなサトシとは対照的な、あつかましくて無責任なワケワカランチンな存在。さあ、青いあいつを胸ポケットに入れ、すなわち精神バランスを手に入れて、一歩前に進むのだ。松井ラフ・作 大野八生・絵 文研出版