lovely books

ご縁のあった素敵な本たち

『おはなみバス』

ぶっぶー。おはなみバスにみんなが乗ってきて、お花見弁当を見せっこして分けっこして…。春に桜を見て、おいしいね、きれいだね、って言える幸せ。満たされるとは、こういうことだとハッとした。しかし子どもはそれを知っているので何度も「読んで」と言われるはず。読み聞かせる大人の心もほぐれてくるのは、まさに絵本の力!すとうあさえ ぶん いりやまさとし え ほるぷ出版

おいしい行事のえほん『ひなまつりパーティー はるらんらん』

季節の行事には先人の知恵が詰まっていて、美味しい食べ物がつきもので。それを作って食べて経験する! そんな絵本シリーズがスタート。第一弾は、ひなまつり。おひなさまのおすし、はるののはらサラダなど7つの料理が登場。あっくん、かよちゃん(なんと私の名前を!)、本屋のままこさんの活躍も毎回楽しみ。文 すとうあさえ 絵 山田花菜 レシピ提供 川島雅子 ほるぷ出版

『びっくりしゃっくりトイレそうじ大作戦』

大定番の学校が舞台でありながら最初から最後まで新鮮なのは、タイトル通りトイレ掃除がモチーフだから。そして四年生の由治が向き合う相手が、友だちでも先生でもなく「校務員」の林さんだから。林さんが由治を救い、由治が林さんの背中を押し、トイレ掃除って面白い!とみんなの気持ちを変えていく。固定概念の解放が清々しい。野村一秋・作 羽尻利門・絵 佼成出版社

『きせきのスパゲッティー』

現代社会をリアルに生きる4年生が、それぞれ周囲の人たちと生み出した変化球スパゲッティー。3つの味が生まれるエピソードが気づくと次第にからまって、新しい未来を感じるキセキ。展開に、おおと唸らされる。巻末にレシピもついて、大満足のお料理読み物。作・山本省三 絵・十々夜 フレーベル館

『もしも恐竜とくらしたら』

「もしも〜暮らしたら」シリーズの第3弾。お父さんの仕事の関係で、科学で蘇らせた恐竜を一日飼育する主人公。近い未来、それは決して夢ではないから面白い。恐竜豆知識がどれも興味深く、寝るときの姿勢とその理由には、なるほどと思ってしまった。子どもはもちろん大人も隅々まで読んでしまう1冊。山本省三 WAVE出版

『ぽかぽかゆずおふろ』

「はじめての行事えほん」第8弾。ゆずをたくさんもらったからお店開いちゃうところで心掴まれる! このシリーズを私が「ジャグジーな」と形容するのは、いろんな角度からツボを押してくれるから。本作ののんびりムードは生き方のお手本にもなって、すでに心がぽかぽかだ。すとうあさえ ぶん あおきひろえ え ほるぷ出版

『蝶の羽ばたき、その先へ』

突発性難聴で片耳の聴力を失った中2の結。次第に閉ざされていく心。しかし結は独りではなかった。思春期の研ぎ澄まされた感性が静かに動く様は、まるで蝶の羽ばたき。物語を構成する一文一文が、細胞のごとく美しい繊毛を持ち、常に微動している。その微動に身をあずけ一気に読んだ。森埜こみち・著 小峰書店

『だれもしらない図書館のひみつ』

舞台は夜長森図書館、主人公は個性豊かな蔵書たち。借り手のない地味な本「ひかげのきりかぶ」が、さらわれた本の救出に向かうのだが…。事件の真相は温かく可愛らしく、本を楽しむ気持ちに垣根はなく。会話の端々まで愛が行き届いた、み〜んなに教えたい秘密の話! 北川チハル・作 石井聖岳・絵 汐文社

『ライオンのゆめ』平成童謡VOL.4

年に一度発行されるこの童謡詩集を楽しみにしている人は多く、もちろん私もそのひとり。おがたえつこ、江森葉子、関原斉子、矢崎節夫、西村祐見子、織江りょう、山谷寛。本物の詩人7名による童謡詩がセンスよく並び、あまりに心地よい。まっ先に開くのは江森葉子さんのページ。巧いし、好き。