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2021年11月

  

撮られたがり

食卓の花を撮ろうとしたら、また灰色のナニガシが目ざとく寄ってきて、普段はぜったい乗らない食卓にまで乗る始末。どんだけ写り込みたいの。
2021.11.26

16歳のディナー

早いもので娘が16歳になりました。
お祝いのディナーに訪れたのは、ミシュラン3年連続一つ星、西麻布にあるレストラン「Takumi」。
コースは1種類で、独創的な前菜が4皿続いたあと、魚料理(クエ)、肉料理(ブランド鴨)、チーズ料理、デザート、お茶菓子とコーヒーまでたっぷり時間をかけて、最初から最後までずっと美味しい。
面白いのは、お料理が曖昧な印象にならないようにと、ひと皿ずつ料理が運ばれる前に「紹介カード」や「小瓶に入った食材サンプル」がテーブルに置かれること。次の料理の理解や想像ができるのが楽しく、しかし運ばれてくるお皿は期待のはるか上をいくから凄い。

素晴らしいお店でした。
幸せな16歳です。
2021.11.24

 

友の米

千葉の鴨川に、海の見える美しい棚田があります。
平安の時代に開墾されたといわれる、二子棚田。二子という地名は、鎌倉時代、源頼朝の臣下であった畠山重忠がこの地の家に滞在し、その家の娘との間に生まれた双子の娘にちなんで名付けられたそうです。

友人が、週末を使ってその二子棚田に通い、丹精込めて作ったお米を今年もいただいています。美味しくて、ほろりとします。

*お茶碗は、長崎の波佐見(はさみ)焼です。
2021.11.18

 

和田誠展

高校時代は名画座に通って古い映画ばかり観ていた私ですが、なにせネットのない時代、映画についてもっと知ろうと調べていくと、わりと早い段階で辿り着くのが、和田誠さんの著書『お楽しみはこれからだ』でした。あの女優たちを、あの男優たちを、こんなシンプルな線で描いてしまうなんて! おそらくそれが和田誠作品に対する最初の衝撃です。

言わずと知れた「和田誠展」へ。 感想を一言で表すならば「とにかくすごい量」。人間の一生分の仕事にしては、あまりにも膨大。
最初の部屋は、たっぷりの原画と、柱の四方に記された年ごとの活動紹介を頼りに、和田誠さんの仕事人生をタイムトンネル的に辿るゾーン。
私はつい幼少期や10代の作品に見入ってしまうのですが、やはりスタート地点から違っていて、中学1年で既に連載しているんです(写真の「やんちゃクラス」)。
高校時代に描いた、先生の顔で表す時間割も圧巻で、ただしそのアイデアは、影響を受けていた清水崑(黄桜のカッパの絵の人)によるものだそう。
19歳のとき、製薬会社のカエルのイラストのコンクールで一等になり、そのとき同じく一等になったのがウノアキラ、のちの宇野亞喜良さんという、一級のエピソードも。
本にもなっている、高校生のころの日記の現物も展示されていて、修学旅行の日記は秀逸(写真は前半で続きがあります)。絵を描くことはまるで呼吸することのようだったと分かると同時に、その筆致から和田さんの絵に漂う文学性も垣間見られます。
有名なハイライトの印刷見本も残されていたとは。和田さんは右下の黒いのが気に入っていたそう。

そんな感じで一つひとつに「ハー」とか「ヘー」とか言いながら次の部屋に入ってみると、手掛けたポスターがドーン!文春の表紙がバーン!さらに映像まで見放題。
最後は200冊ある著書と、レミさんのためにデザインされた面白可愛いセーターが並ぶゾーンへと続きます。

大量かつ濃密で、ヘットヘトになりました。充分な時間を携えてお出かけされることをオススメします。 東京オペラシティ アートギャラリーにて、12月19日(月)まで。
2021.11.16

piyototochat

グアテマラ料理の「羊のシチュー スパニッシュライス添え」を食べてきました。
赤ワインとトマトがベースのシチューは、ハーブやスパイスが口のなかで次々と主張する奥深い味。羊のお肉はとろっとろで、香り豊かなスパニッシュライスとシチューの相性も絶妙。写真にはありませんが、ドレッシングが美味しいサラダ付きです。

レストラン「ピヨトトシャ」へ。このお店、なんでも隔週でメニューがガラリと替わり、いろんな国の料理が食べられるというのです。初めて知ったときは耳を疑ったのですが、どの国の料理も美味しくセンスがいいと評判で、食べてみて納得。確かにこれはセンスの問題。

いまはフランスとグアテマラとチェコの料理。コロナ前は毎週メニューを変えていたそうで、お客さんは追いつくのが大変だったとか。いまは2週間に一度替わり、メニューは @piyototochat  Twitterでチェックできます。

場所は西荻窪。未知の国に迷い込んだような赤い空間に、テーブル席3つの可愛いお店。ランチタイムより遅めに行ったので、ゆったりと過ごすことができました。

ところでグアテマラってどこだっけ? あ、メキシコのすぐ南ね。なんとも味な世界旅行、ご興味がありましたら是非。
2021.11.14

JPEX2021 第56回全国切手展

何かとご縁のある切手の世界。先日訪れたのは「JAPEX2021 第56回全国切手展」。

切手デザイナー・玉木明さんのトークイベントを観覧し、切手制作のアイデア段階のお話から細部へのこだわりまで、軽妙で親しみやすい語りに酔いしれながら、たっぷりと聞かせていただきました。
玉木さんと観客との、切手を介した心地よい距離感や信頼関係も感じることができ、まさに陽だまりのひととき。オンラインイベントにはない、対面ならではの温かさがありました。

コレクターの皆さんによる展示作品(撮影不可)も鑑賞。その静かなる熱量、アナログ文化のパワーと美しさにも包まれてきました。

対面イベントが少しずつ開催されるようになり、嬉しいです。
2021.11.08

浅草東洋館

珍しく浅草に用があり、のらりくらりと独り歩いていたら、おや、これは、あの東洋館ではないか。本日の出演者を見てみると、おや、おぼんこぼんも出るではないか!
そんなん素通りできるはずがなく、気づいたら中に入っていました。

12時から16時半まで、ひたすら漫才、ときどき漫談。私が途中入場したときには、すでに会場はほぼ満席。『水曜日のダウンタウン』効果で20代からご高齢の方まで幅広い世代が客席を埋め、芸人さんたちも若手からベテランまで、芸もさまざまで飽きさせません。

そしていよいよ、おぼんこぼん登場。その頃には客席も完全に温まり、立ち見の人もズラリ。
お揃いの真っ赤なスーツで登場したお二人は、まずは華麗なタップを披露。そして「『水ダウ』から今日でちょうど1ヶ月、まだ仲良しですよ〜」でドッカーン。その後の漫才も息ピッタリで芸達者、テレビでは感じたことのない舞台のテンションに、笑いっぱなしで、なんだこれー。

そして大トリは、青空球児・好児のおふたり。これがまたとてつもなくて、好児さんの磨き抜かれた華やかな喋りと、球児さん(御年80歳、漫才協会会長)の神がかった無敵の間。大ベテランにして全くもって古くも懐かしくもない、カンペキに「攻め」の漫才。会場中が大声で笑う。私もひとりでゲラゲラ笑う。最後はみんな大拍手で大興奮、幕が閉じる寸前には私も両手でバイバ〜イ。
前の席の若人たちが「あ〜〜面白かった!」と言うのを聞いて「ほんとだよね〜」と相づち打ちたいのをぐっと堪えたほどでした。
週末は客席も盛り上がって楽しいみたい。東洋館のホームページで出演者のチェックもできますよ。
2021.11.06