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2021年9月

  

Varelser

フィンランドの食器ブランド「 アラビア」はムーミンの絵柄をよく用いるので、我が家のキッチンにもささやかなムーミン谷が存在する。

さて、突然だけれど、写真のグラスの女の子の名前は、ノンノン?フローレン?
これで世代がわかるのだそう。なぜなら昭和版のアニメでは「ノンノン」、平成版アニメでは「フローレン」だったから。ノンノンは「NON」という否定的な響きだからダメ、と原作者のトーベ・ヤンソンからクレームが入ったため、変更された

ではそもそも原作ではどうかというと、「スノークのおじょうさん」と呼ばれ、名前がつけられていない。スノークというのは種族の名前なので、単にスノーク族の娘、ということ。
同様にムーミンの家族は、ムーミン族。つまり「ムーミン」は彼の名前ではなく、種族の名前。知らなかった!

ムーミンシリーズの登場人物は「種族+属性」が呼び名になっており(公式サイトより)、よってムーミンパパ、ムーミンママ、となるわけだが、ならば息子のムーミンは「ムーミン坊や」とでも呼ぶのかと思いきや、「ムーミントロール」。
トロールとは、北欧に伝わる妖精の一種のこと。あれ?だったら、みんなトロールじゃない

しかし調べてみると、ムーミンたちはトロールではないらしい(今さらだけどカバでもない)。トーベ・ヤンソンは、彼らを「Varelser(ヴァーレルセル)」というスウェーデン語で表現している。日本語に訳すと「なんと言い表せばいいか分からないが、たしかに存在しているもの、生きているもの」というようなニュアンスで、スナフキンやミイも人間ではなく「Varelser」なんだとか。ナルホド。

ならばムーミントロールのトロールは何なのか。
おそらく家族の中心であり物語の主人公である坊やに、幻想のヴェールをかけるが如く、「トロール」という言葉を置いてみた、という感じではないだろうか

それにしても「なんと言い表せばいいか分からないが、たしかに存在しているもの、生きているもの」をひと言で表す言葉があるなんて、洒落ている。 つくづく概念とは言葉に支配されやすい(それを表す言葉がないと認知されにくい)ものだと感じる。

「Varelser(ヴァーレルセル)」。
言うにも書くにも憶えにくい言葉!
しかし確かに存在するこの言葉を、ちゃんと憶えておこうと思う。

2021.09.30



何やってんの?

と聞きたいときが、たまにある。
2021.09.28



バイロイトの壁画

ドイツの地方都市バイロイトをそぞろ歩きしていたとき、それはふいに現れた。
壁画のある民家、というより民家をたずさえた壁画が、曇天を鈍く突いていた。
未だ脳内で消化できていない案件のひとつです。
2021.09.23

電話

つい今しがたのこと。なんだか眠くてぼーっとしていたところへ電話がかかってきた。
聞き覚えのある声で「次の予約が23日なので連絡しました」と言われたので、何の予約だっけ?と考えていたら「美容院です。お嬢さんではなく、今日はお母様の方の予約の件で」と言われ、すっかり忘れていたので「あれ?今日でしたか?ごめんなさい」と言ったら「いえいえ23日だから大丈夫なんです」と言われ、今日何日だっけ?と思っているところへ「だから念のためなんです」と言った相手の声が明らかにいつもの美容師さんの若い声ではなく、まつ毛パーマのオーナーさんの声だったので、ようやく状況が掴めて「23日パーマの予約していたんですね」と言うと「そうなんです」と言われ、「忘れていたからご連絡いただいてよかったです」と言ったら「それはよかったです」と言われた。
それで電話を切る前に「まつ毛パーマですよね」と念のため言うと「いえいえ美容院です」と言われ、続けて「吉川さんですよね」と言うので「間部です」と言ったら、「私、間違えてかけたかしら」と言われたので「なんだか私も間違えていたみたいです」と言って電話を切ったという夢を見たのではなく、本当の話。
2021.09.20



ロースフルト 

お目にかけたいのは、何かと写真に写り込んでくる灰色のナニガシではなく、テーブルの下に気持ちよくおさまっているIKEAのワゴン。高さ65cm、2種類あるうちの低い方(ロースフルト)。

上の段には、ティッシュとウエットティッシュと、滅多に使わないけれどご飯ができたことを知らせる呼び鈴を。二段目には、JKの娘が使うフェイシャルスチーマーと、モノクロの缶にはお線香が入っていて、故人や故猫を思い出したらいつでもお線香をあげられるしくみ。一番下にはストックを。
テーブルに何も置かずとも必要なものがすぐ手に取れて、あーいい感じ。公式サイトでは値下がりしていて2,999円。コスパが凄まじい。

2021.09.16



カシナガトラップ 

明治神宮でこんな木を見つけました。
立て看板を頼りに調べてみたら…。

いま日本各地でナラやシイ、カシの木がゴッソリと枯れる「ナラ枯れ」という被害が拡大しているのだそう。原因は「カシノナガキクイムシ(通称カシナガ)」という虫が大量発生し、ナラ菌という病原菌を運んでいるから。
写真はそのカシナガを駆除するための装置で、その名も「カシナガトラップ」。集合フェロモン剤でカシナガを誘い、カップにぶつかって落下するのを捕獲するしくみ。何千匹と捕まるらしい。
ナラ枯れの原因を辿ると、カシナガが大量発生した理由は、ナラ類の木が高齢化して太くなり、カシナガが繁殖しやすい環境になったから。
ではなぜナラ類が高齢化したかというと、戦前は燃料の薪炭に使うため人間が伐採していたけれど、戦後に化学燃料が普及して、伐採しなくなったからだとか。やはり人間の都合でした。毎度毎度申し訳ない。
カシナガを大量発生させて、大量駆除をするという哀れ。しかし、ナラ枯れは倒木や土砂災害など二次災害にも繋がるから、こうして誰かが対策してくれていることに救われてもいる。
明治神宮でたまたま見かけた木は、反省と感謝が折り重なった、ひとつの環境問題なのでした。

2021.09.13

可愛くない方が可愛い説

フランス製のスノードーム。
なかに入っているのは有名なプチコラン社のお人形。

他にもいろんな肌色の子のバージョンがあって、表情も手描きだからひとりずつ違って、そんななかこの褐色肌ベビーときたら、スノードームという夢のお膳立てにも忖度なしの仏頂面。可愛いぞ。
2021.09.09

黒大奴

黒光りする羊羹で、こし餡をくるんだ小さな和菓子。

甘すぎない。のみならず、控えめな甘さのベールの向こう側を、ほんのわずかに塩気を含んだ異次元の風味が、チロチロとこちらをチラ見するように口の中を横切っていくのは一体なに? 
紹介文を読んでみたら、羊羹に昆布を練り込んでいるのだそう。なるほどそれで!
美味しいです。一日に何個まで食べていい?と家族に聞かれました。

静岡の銘菓「黒大奴(くろやっこ)」。
「くろやっこ」だけに軽く韻を踏んで、お皿はマリメッコ。しかしポットはアラビア。マリメッコのポットもあるけれど、こちらの方がお菓子と好相性なのでした。

2021.09.07

たまごサラダロール

焦げちゃった!
セブンイレブンの「たまごサラダロール」をオーブントースターで4分焼くと少し焦げることもあるけれど、できるだけ芯まで熱が行き渡るようしっかり焼いたのが好きです。   たいがい買った次の朝に食べるので、寝る前にワクワクしたりしています。

お皿はスウェーデンのブランド「ロールストランド」のモナミ柄。熱々こんもり玉子のイエローを、北欧の藍が引き立てます。

2021.09.01