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大切なことをシンプルに教えてくれる童話をご紹介します。

『となりはリュウくん』
松井ラフ・作 佐藤真紀子・絵
PHP研究所 とっておきのどうわ

小学2年生のレミの隣の席は、2週間前に転校してきたリュウくん。
宿題を勝手に見られたり、残しておいた給食を食べられたり、レミは面白くありません。リュウくんが来る前に、他校へ転校したサキちゃんのことを思い出して、余計に納得できないことも。
芋掘りの日、みんなで大切に育てたお芋を我がもの顔で掘るリュウくんを、レミは許せない気持ちでいたのですが…。

低学年向けの生活童話は、ありそうでなさそうな、なさそうでありそうな、そこが難しいところ。ところが、それを得意としている作家さんはいて、松井ラフさんもそのひとり。
気になる転校生と、待ちに待った芋掘り。この「学校あるある」が絶妙に絡んで物語が生まれ、どんどん展開していく。
そして物語の後半、「あ」と思う瞬間が。うまい!

人を知るっていいね。レミがリュウくんのことを知ったように。
人を思うのもいいよね。レミがサキちゃんのことを思ったように。

人を知ること、思うこと。
友情も人間関係も、そこからだもの。

おすすめの1冊です。プレゼントにもいいですね。