2018-09-14

旅の余韻、トゥライダ教会と「トゥライダのバラ」。

この空気感、伝わるでしょうか。
ラトビアで訪れたトゥライダ教会は、1750年に建てられたラトビアで最も古い木造建築のひとつです。

その姿は、可愛らしくもあり、逞しくもありました。

 

ここトゥライダには、こんな伝説が残っています。

「トゥライダのバラ」
1601年、トゥライダ城をめぐってスウェーデン軍とポーランド軍が戦いました。戦いの果て、トゥライダ城で亡くなった母親に抱かれた赤ちゃんが見つかります。「マイヤ」と名付けられたその女の子は美しい女性に成長し、「トゥライダのバラ」と呼ばれるほどになりました。
マイヤには、スィグルダ城の庭師をしているヴィクトルという恋人がいました。ふたりはいつもトゥライダ城とスィグルダ城の間にある、グートゥマニャ洞穴で会い、結婚の約束もしていました。
しかし美しいマイヤを狙う男は数多といます。ポーランド軍貴族のアダムもそのひとり。アダムはマイヤを自分のものにしようと、ヴィクトルの手紙を使ってマイヤをグートゥマニャ洞穴に誘い出します。強引なアダムに、マイヤはヴィクトルにもらったスカーフを差し出し、「このスカーフを持つ者は不死身となります。剣で刺されても死にません。私を逃してくれたら、このスカーフをあげましょう。スカーフの力を証明するために、私を殺そうとしてください」と訴えました。それを信じたアダムは、マイヤに斧を振り下ろします。マイヤは命と引き替えに、ヴィクトルへの愛を貫いたのです。

なんて美しく悲しいお話。

そのマイヤの墓がこの教会の近くにあり、いまでもラトビアの新婚カップルがお墓に花をたむけにくるそうです。

 

*伝説の舞台となった「トゥライダ城」と「グートゥマニャ洞穴」は、9月3日のブログで紹介しています。

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