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選考委員をさせていただいた「おはなしエンジェル子ども創作コンクール」(主催:公文教育研究会、日本児童文学者協会、日本児童文芸家協会 協賛:くもん出版)の授賞式に出席しました。受賞作には、豊かな発想で楽しく書かれ、さらに推敲を重ねたであろう作品が勢揃い。幼稚園児から中学生まで、小さな作家たちの健闘をみんなで讃えました。歓談タイムには受賞した子どもたちと作家が、創作のお話をたっぷりと。子どもたちの瞳は輝き、大人の表情は柔らかく、暖炉を囲むようなひとときでした。

コンクールの選考委員をすると、実にさまざまな作品に出合います。決して上手くはない作品にも心を動かされることはあって、よく覚えているのは、あるコンクールでの女子中学生の作品。小学生のときにクラスで起きた事件を極めて強い筆致で書いたもので、コンクールの趣旨とは異なるため選考からはあっけなく落とされるものの、それを書いた子のことを思うと胸がいっぱいになり、涙がこみ上げてきて困りました。これを書いたことで、おそらく彼女は次の一歩を踏み出せる、ネットじゃなくて原稿用紙に書いてくれてよかった、人畜無害な私たちにぶつけてくれてよかった、そういう場があってよかった、と。
優れた作品を発表するだけでなく、「書くことで心を整える」機会として。そこにコンクールのもうひとつの価値があると気づいたら、大人向けの市井のコンクール(3行ラブレターとかね)の意味もわかった気がしました。

最後になりましたが、受賞された皆さんとご家族の皆さまに心よりお祝い申し上げます。
これからも自分らしい作品をどんどん書いてくださいね。

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